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とりあえず、act.158関連妄想
カテゴリ: skip beat! 二次
内閣が新しくなり、例の白いスーツがお似合いの彼女の年齢が椹さんと同じと気づいてちょっと愕然とした、これまたおない年の管理人です。こんばんわ。


本誌を読んで、敦賀氏の過去とか『封じられた獣』という扉の文字とかキョーコの『お守り』という立場とか、
「つまりこーゆーこと?」と感じた第一印象のまま突っ走ったら、えっっらい長くなってしまった(;д;)
途中で切ることもできないのでこのままアップします。


蓮キョのような、カイセツのような。でもやっぱ違うような。

”続き”ではなく、”関連”妄想です。


人称とか視点とかの不安定さがありますが、わざとの部分もあるけれどそれは追々修正していくとして(殴打)
(↑ 6/19少々手を入れました)


続きを開く前に注意書き。

*本誌に準じておりますので登場するのは人間だけです。
*二人しか出てきませんがいちゃいちゃもらぶらぶもありません。
*ヘタレてはいませんが敦賀氏はあまりかっこよくありません。
*内省的傾向、つまり暗いぐるぐるしている話です。

「それでもいいよ」という広い心をお持ちの方は↓へどうぞ m(_ _)m




 * * * *








――身体が、震えた――

少女が倒れたその姿。
視界にそれが映った瞬間、全身の血が逆流するかのような衝動が蓮を襲った。

その直後の記憶はまったく現実味がない。
「だめ! 兄さん駄目よ」
そういう妹の声と、手を繋いで走った記憶。それが全て夢の中の出来事のようだった。
<セツ、なぜ止める……?>
「お願いだから、兄さん、ここにいてはいけないの。早くこっちへ!」
<お前がそう望むなら…セツ…>

大事な妹に手を出したあの破落戸たちには徹底的な報復を望んだはずなのだが、その瘧(おこり)のような衝動は今、すっかり霧散してしまっている。
――否、消え去ってなどいない。
蓮は胸に手を遣った。今にも暴れだしそうなものが、確かに『そこ』にある。

嫌悪していたはずの、もう疾うに消し去ったはずの、破壊衝動。

自分が『敦賀蓮』である以上、決して在ってはならないものだ。
過去の自分を捨て去るときに共に故国に置いてきたはずだった。
「くくっ」
自然と笑いがこみ上げる。
『はず』? そんなに甘くはなかったのだ。この人間の身体に染み付いている忌まわしい悪意はそう簡単に持ち主を解放してくれはしない。
今の俺は、まさにカイン・ヒールそのものだ……!


おかしい。震えが止まらない。
怒りのせいか、嗤いたいのか泣きたいのか、自分は今、どういう表情をしているのだろうか。
ここはどこだ。ふたりで走っていたはずなのに。
妹はどうした。雪花は妹はセツはセツセツセつせつせ―――
バランスを崩した背中が何か硬いものにあたる。そのままずるずると腰を下ろして……蓮はうごかなくなった。







「……こわかった…」
カインがひとしきり威嚇して男たちが怯んだ隙にキョーコは咄嗟に彼の手を引いた。
あのままあの場にいたら、絶対――漠然とだけれどきっと――必ず問題が起きるに決まっている。
「あ、でも何かケータイ使ってた人いたんだ! どうしよう、社長さんに言えばいいのかしら。敦賀さんになにか考えがあるかしら」
一瞬抜け落ちてしまった雪花モードだったが、根性というか火事場の何とやらというか、ちゃんと『妹』としてその場をしのいだ…と思う。

とりあえず何とかホテルに戻れたのは良いけれど、ある意味緊急事態なのだからここは兄妹で通す必要はないだろう。
「敦賀さんなら社長さんに連絡とれるわよね。お願いしなきゃ」

キョーコは蓮に声をかけるためにベッドルームを覗き、――足元の床にうずくまっている黒い姿を発見した。



「敦賀さん!? どうしたんですか?」
さっきまで一緒に走っていたのにやはりどこか怪我をしたのだろうか。
最初に襲われたときに? それともずっとよけていたけれど、実はどこか殴られていたとか?
<ああやっぱり私があんな台詞を言ってしまったからこんなことに……!!>
「どこか痛いんですか? ぶつけたとか殴られたとか、ああなんだか顔色も悪いじゃないですか。早く手当てしないと――」
オロオロしながら男の肩を掴んで揺すってみる。怪我をしていたらいけないので軽く。
「敦賀さん、社長さんにも連絡しておかないといけないですよね? 敦賀さ………兄さん!」
何度呼びかけても蓮の反応がないので、ためしにキョーコは『妹』になってみた。まさか自分ではあるまいし、いつまでも役柄を引きずるタイプではないのだけれど。
しかし、
「……せ、つ…?」
まさかの予想通り、しかも嫌な方の予想が当たってしまったので、彼女は慌てる。
さまざまな役柄を器用に切り替えることのできるこの先輩が、なぜカインのままでいるのか、なぜこんなに消耗しているのか、その理由はわからないけれど、今のキョーコにできることはそう多くない。


「にっ、兄さん本当にどうしちゃったの? 今にも死にそうな顔してるじゃない! カイン・ヒールは無敵なんじゃなかったっけ?」
立てた両膝の間に力無くうな垂れているその顔は、横顔から見ても判るほどに血の気が無かった。
目立った外傷は見当たらないし、出血もしているのかしていないのかわからない。
<これだから黒づくめの服は!!>
焦りながらもキョーコは声をかけ続けた。とりあえずベッドで横になってもらって、それからフロントに連絡…ダメ、外部に漏れたらプロジェクトが台無しだ。ええと、ええと、
「セ、ツ…」
「兄さん、気づいたのね。ほら立って。あたし一人じゃ兄さんのことベッドに持ち上げられないんだから。肩ぐらいなら貸してあげられるから、立てる?」
キョーコは役に入ったまま『兄』の腕を持ち上げてそれを自分が担ぐ体勢になる。あとはタイミングを合わせれば立ち上がれるはずだ。
「……せつ…?」
そのとき、キョーコに掴まれても脱力していた蓮の腕に力が戻る。






どこだ、セツ…雪花…せつか――俺をおいていくのか?
また俺は闇の中でひとり……ひとりになっているこの『おれ』はいったいだれだ?
『敦賀蓮』? それは偽りの存在だ。自分の目的のために作り上げた、空っぽの器だ。
今の俺は、この闇に染まっている器の持ち主は――――?
『久遠』? あんな忌まわしい過去は捨て去ったはずだ。そう、カインとは違う……カインにはあの娘がいるから……ならばなぜこの闇はカインにまとわりつくんだ?
あの娘―――カインの妹、雪花――『キョーコちゃん』?――最上さん、――
おれは――カインで、久遠で、敦賀蓮で、――

混乱したままの堂々巡りは蓮の精神を疲弊させる。

時間の経過がわからない。ただ全ての機能を停止したかのように蓮の黒い姿は身を潜め、気配を殺していた。
しかし、このおれに救いなど、疾うにない――

「セツ……」
おまえはどこにいる? 震えが、とまらないんだ……
おれはどこにいる? ここは、暗い。なにも聞こえない。
雪花、せつか、おまえの声がきこえない――


「―――――さん――たの?」
……セツ、なのか? セツ、せつ雪花せつかせつかせつか!!



「―――せつか……! なぜいなくなったどこに行っていた」
男のくぐもった叫びは引き攣れ、ひび割れ、抱きすくめられたキョーコの胸は痛んだ。
「心配しないで、兄さん。あたしはどこにも行かないわ」
ゆるく兄を抱き返し、なだめるような声音で慰める。背中に回した指からは細かな震えが伝わり、男の心痛を物語った。
<どうしちゃったんだろう、敦賀さん…こんなこと初めて>
「ね? あたたかいでしょ? あたしはここにいるわ」
暗い双眸は縋りつくものを求めて揺れていたが、まるで光を映さない人がそうするように焦点が合わない。
その視界に割り込むように『雪花』は『カイン』と目を合わせてささやいた。
「大丈夫。あたしが兄さんを守ってあげる。兄さんの抱えているものをあたしも引き受けてあげる。ね? だから、心配しないで」
そして兄の頭を抱えるように腕を回し、赤子をあやすみたいにその広い背中をなでる。
肩口に擦り寄る兄が――涙は見えなかったけれど――本当は泣いているのではないか。なんとなくそう感じた。


そうしてふたり抱き合ったままゆらゆら揺れながら、妹は兄を安心させる言葉を繰り返し、兄は妹の名を呼んだ。








――互いに自分が役に引きずられているのを充分自覚したまま――






















 * * * *


編集 / 2010.06.12 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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・言霊を信仰する下手の横好き文字書き。
・東京都出身千葉県在住。主な生息地はmixiだったりします。
・二次作品:SBは蓮キョを根底に創作しておりますが展開はさまざま微糖~無糖傾向。他ジャンルは気分次第であくまで予定のみ。
・つぶやいてます。アカウントはreboreba
・初コミケは晴海時代。人生の半分以上をヲタクとして生きてきたことに最近気がついたw
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