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night walker
カテゴリ: skip beat! Perfect World
お寒うございます!

今日はなんか都内でも雪がちらついているみたいなんですけどね、うちの方はまるっきりのピーカンでございますよ。
おかげで夕方から冷える冷える。放射冷却ってヤツですね。


さて予告からかな~り経ってしまいましたが、やっとこさのSS投下でございます。

しかも某所でサワリを出したのとはまったく別の話!!
自転車操業につき完成したものからお届けしておりますwww


久々のPWシリーズです。
例によって呼称・人称共に不安定なままお送り致します(^_^; )
でも蓮キョだからね! と念を押してみるwww



* * *


night walker



満月のきれいな夜だった。

彼女が外出から帰宅したのは、真夜中もとうに過ぎた――むしろ夜明けまでの時間を数えたほうが良いのではないだろうか――そんな時刻だった。
街そのものが寝静まっているかのような静寂の中、いつもどおり家の戸口をくぐると、そこには黒い影がひっそりとわだかまっていた。
「あら、起きてたの?」
「……起きたんだ」
リラックスした体勢のままこちらをじっと見つめる黒い双眸は、彼女の姿を認めると再び閉ざされた。
それが彼の役目とはいえ、夜遊びから帰る自分を必ず出迎えられる位置に居てくれる存在は嬉しい。
「お仕事だものね」
そんな可愛げのない言葉にほのかに感謝の響きを載せて一声かけ、彼女は寝床に入るために階段へ向かう。
すると、背後から「今夜はやめたほうがいい」という声。加えて、階上からかすかに漏れ聞こえる人の声。
「やあね、ちゃんと見つからないようにするからだいじょうぶ」
明るくそう答えて彼女は駆け上がった。

しかし、二階にたどり着く頃には、今日に限って引き止められた理由を知る。
まるで夏場のような……汗の、におい。
そして、別の……。
照明の落ちた廊下の突き当たり、2階でいちばん大きな部屋。
昼間は日当たりが良くて、入り込んでも怒られはしないけれど、夜になるといつも閉ざされて自分たちは入室を許されない。
その寝室の扉がどういったわけか、今夜に限って少し開いていた。
そのかすかな隙間からそれは漏れていたのだ。

――だめ、近づいてはいけない――
彼女の心はそう囁くが、好奇心が上回り、そうっと半身を滑り込ませる……







「だから言ったのに…」
彼は先刻とさほど変わらぬ姿勢のまま、ひっそりとつぶやいた。
なんだかわからぬうちに走って走って、気づいたら一階に降りていた。

突進はそのまま彼にタックルするまで止まらず、今でもなぜか毛は逆立ち全身はカタカタと震えている。
「な、なに…あれ…」
「二人揃うのも久しぶりだからね……つい閉め忘れたんだろう」
「答えになってないでしょ……あのひとたちって…にんげんって、夜は『ああ』なるの?」
あんな……普段とはまったく違う姿だなんて。

まだ全身の毛が逆立っていて自分ではどうすることもできず、なんとも気持ち悪い。それを見かねた彼が整えてくれているけれど――それはそれでうっとりするくらい心地よいのだけれど――たった今見た光景が脳裏から離れない。

ちょうど窓からは月の光が入っていて、部屋の中は明るかった。
その光を浴びた二人は――彼女にとって――生まれて初めて見る姿だった。

真夏でもないのに素肌を覆っているはずの布地は取り払われ、互いの弱点をさらけ出しているし、自分たちがよく遊ぶときのように上下に体勢を変えたりしているのにそのまま離れようとしない。
有利な上位を取っているはずのキョーコはなぜか辛そうで。それに自分がいたずらしたときに叱るのと同じ言葉を言っているのに、怒っているわけではないらしい。
そのうちにクオンにひっくり返されてしまって。苦しそうに切羽つまった呼吸をしていたけれど、そのまま抵抗もなくしがみついていたし。

春先に仲間が殖えるためにするのとおなじだと知っていても、それは全く異質のものだった。
にんげんと自分たちの決定的な違いを、またひとつ知ってしまった。

しかし、そんなことよりも――
「……こわかった」
「クオンだろう? にらまれた?」
彼の声はひっそりとしたままだけれど、その響きには苦笑が含まれていた。
「いえ、特に怒られたわけじゃないけれど……あなたはにらまれたことあるの?」
「キョーコは見られるのを嫌がるんだ……だからクオンが怒る」
慎ましやかな女主人が恥ずかしがりやなのはふたりともよく知っている。クオンが自分たちを締め出す理由は、キョーコが嫌がるから、ではなくてむしろ彼女を見せたくないのではないか――それはふたりの知る暗黙の秘密。
「にらまれは、しなかったわ……でも、こわかった」
ほの暗い部屋の中、月光を受けたおおきな身体は汗ばんでいて、その横で細い脚がゆらゆら揺れて。
彼女に気づいてもたげられたクオンの貌は、昼間と大きく違っていた。
眉をひそめて眼を眇め、厳しい顔をしていた――本当にあのクオンなのかと思うほどに、動物的な、雰囲気で――猫の身でこう言うのもなんだけど。
戸口にいる彼女を見つけると、一瞬そのきびしさは取れたから、怒っているわけではないとわかったけれど。
でもあんな――口元だけをゆがめるような笑い方、をする人ではないと心のどこかで思って安心していた。
こちらをじっと見たまま、その口元に指を一本立てるのは『おとなしく静かにしなさい』という仕草。普段から見慣れた、よく知っているポーズなのに……

「こわかったの」
「……そうか」
「うん……」

ようやく全身の震えが収まったあとも、彼はそのまま彼女のからだを撫で、それは彼女が寝入るまで続いた。





* * *




編集 / 2011.01.31 / コメント: 0 / トラックバック: - / PageTop↑
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Author:ともこむ
・言霊を信仰する下手の横好き文字書き。
・東京都出身千葉県在住。主な生息地はmixiだったりします。
・二次作品:SBは蓮キョを根底に創作しておりますが展開はさまざま微糖~無糖傾向。他ジャンルは気分次第であくまで予定のみ。
・つぶやいてます。アカウントはreboreba
・初コミケは晴海時代。人生の半分以上をヲタクとして生きてきたことに最近気がついたw
・リンクは同ジャンルをお取り扱いのサイト様のみフリーとさせていただきます。↓バナーお持ち帰り下さい↓

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